燃えよ、ドラゴン

とにかく、地震の惨状を生で見るべきだ!
と私を被災地に誘う人がいる。


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仙台DRAGONGYM(ドラゴンジム)会長の佐藤亮さんだ。
私と佐藤会長とのことは前に書いた→こちら


佐藤会長も東日本大震災の被災者である。
しかし、「自分は同じ被災者でも本当に運が良かった」という。
ジムの練習生の中には、自宅が流された人とか、知り合いが死んでしまったという人がいるらしい。
一方、佐藤会長の家は無事で家族もみんな元気とのこと。
仙台市内のジムも奇跡的になんともなかった。


佐藤会長家族は現在、実家のある秋田へ帰ってきている。
当然の選択だと思う。
しかし佐藤会長は、秋田に帰ってきた翌日から、自分のとった行動に
だんだんと違和感を持つようになってきたそうだ。
そして、いても立ってもいられなくなり、カップ麺や水などの食料を携え
再び仙台市と石巻市へ向かった。
ジムは仙台市にあるが、石巻市でも体育館でキックボクシングを教えているのだ。
練習生も多い。昨年は興行も行われ私も参加している。
なお、その体育館は今回の津波で2階まで浸水したとか。。。


佐藤会長を突き動かしたモノとは、やはりジムの会長としての責任と
練習生への愛情だろう。
まめに避難所を訪れ、助かった練習生らから情報を収集するなどして
安否の確認に努めたらしい。結果、ほとんどの練習生が無事のようだが、
まだ連絡の取れていない方も2人ほどいるとのこと。


佐藤会長はいったん秋田へ戻ってきたが、また今日宮城県へ帰った。
秋田県南の湯沢・雄勝地区は、未だに燃料の調達が難しい。
たまたま今日、私の職場のGSが午前中開いたことで、佐藤会長もこれ幸いと
やってきて、携行缶にガソリンを買っていった。


再び仙台や石巻などの被災地を巡り、消息のわからない練習生を探しつつ、
思わず目を覆ってしまうような現状を携帯電話のカメラに収め、
それを自分のブログで報告するという。


これらの活動がキックボクシングジム経営に次ぐ、今の自分の仕事だと話していた。
テレビで報道されている、オブラートに包んだような災害状況でなく、
リアルな被災地の"ありさま"を自分の文章で伝えたいというのだ。
冒頭の誘いも、実際の現場を見なければ本当のことは分からないということからだろう。


佐藤会長のブログ→DRAGON66


キックボクサーである佐藤会長の姿しか知らなかった私だが、
今回また違った一面を垣間見ることとなった。


だが、ある意味、いつも何かと戦い続けてきた男の性(さが)も見え隠れする。
目の前に広がる痛ましい光景。さながら戦場だ。
こんな現実を突きつけられると、人間誰しも意気消沈して当たり前というものだが、
佐藤会長は逆に立ち向かっていくタイプである。しかも猛烈に。
相手の強さを肌で感じれば感じるほど、「こんなのに負けてられるか!」と思う人だ。


会長はすでに仙台と石巻で復興キックイベントの開催を企画している。
そして全国から会長を慕う人達が、イベントの成功に向け一役買いたいと
名乗り出ている。

炎のキックボクサーと呼ばれた佐藤会長は、また今、一日も早い被災地の
復興の力になろうと、天をも焦がす勢いで熱く燃え始めた。


dragon.jpg
挨拶をする私に、舘ひろしばりにサッと手をあげる佐藤会長。



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2011.3.28.21:00 Wrote



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